読んだ本×1冊

  • 村上春樹風の歌を聴け
    • P5〜P160。御茶ノ水向ヶ丘遊園で読了。
    • 読んでから24時間くらい経過した時点でこの感想を書こうとしてますが、何が書かれていたのかということに関して意味のある記憶がほとんどない。
    • 1979年の時点で圧倒的に新しい文体だということはよくわかる。しかも今読んでもすんなり読める。すなわち文体が普遍的。
    • デレク・ハートフィールドという架空の作家が小道具としてすごく効果的に使われてる(ていうかググるまで架空の作家だってわからなかった)。ガジェットの使い方でいうと、『1973年のピンボール』のピンボール・スペースシップも上手かった。
    • 1973年のピンボール』ではピンボールを使って青春期の延長戦の終わりを書こうとしていた。こう見えて僕も「こんなんでいいのか?」と自問自答しながら(毎回最後には「こんなんでいいや」という結論に至るんだけど)暮らしてるのでテーマが心に響くものがあった。対して『風の歌を聴け』で扱っていたのはハートフィールドを通して「物を書く」というこがいうテーマ。「物を書く」ということに関しては、自分があまりに才能がなくてなるべく関心を持たないようにしているので、『1973年のピンボール』より感情移入しにくいという事情はあると思う。6点。
    • 次に読む(ていうか読んだ)のは村上春樹螢・納屋を焼く・その他の短編』。