読んだ本×2冊
- 村上春樹『国境の南、太陽の西』
- 〜P299。読了。
- 意外とドロッとした不倫小説でした。
- 女の人の愛し方の描き方にグラデーションがあるのが印象的。ていうか「操を立てる」のではなく端から複数人を愛するという選択がなされているというのがさりげなしにモテメン小説。ブサメンにはあまり縁のないことだけど、村上春樹(の小説の主人公)のようなモテメンには切実なテーマについて書かれていると言えるのかも。
- 島本さんの魔性っぷりが気にならない人は島本さんに感情移入して切ないお話として読めるかもしれんが、僕は島本さんの魔性っぷりがメチャ恐いので、村上春樹with三者三様の女のお話として読めました。そして感情移入したのは妻の有紀子。つらい現実に向き合うキャラは自分と対局にあるので励まされる。
- 7点。けっこう面白い。モテメン小説系村上春樹小説の系譜に連なる小説です。今まで読んだ村上春樹の中で最も『ノルウェイの森』に近い。
- 村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』上巻
- 〜P89。(全373p)
- 『風の歌を聴け』の続編の『1973年のピンボール』の続編の『羊をめぐる冒険』の続編。