2009-03-15 読んだ本×2冊 活字本 感想 松本清張『小説日本芸譚』 〜P296。読了。 つまらなかった。 理由その1・芸術家を人間として書くといいつつ描写が紋切り型:松本清張の芸術感を表現するための駒でしかない。ストーリーにも起伏がほとんど無い。 理由その2・文章が下手。文章というか語尾が下手。普通は同じような語尾が続いたら変えますよね。それをあまりしないので単調。大作家に文章下手とか言ってすみません! でも単調で読みづらいのは確か。 理由その3・掲載順がダメ。雑誌に連載した順番とは違って芸術家の時代ごとに並べてあるので似たような内容が連続してよりいっそう読みづらい。特に千利休と古田織部の流れはヤバい。 借りた人は『へうげもの』の元ネタと言っていたが、確かにそれは言えそう。でも『へうげもの』の方が遥かに面白いのでこっちはどうしてもつまらなく読んでしまう。4点か3点。 村上春樹『羊をめぐる冒険』下巻 〜P21