読んだ本

  • スタニスワフ・レム「完全な真空」
    • 〜P309
    • やっとファーストネームを空で言えるようになった。
    • 珍本の内容より、その内容から垣間見えるその書物が存在する世界像を楽しみにしていたけど、そういう目的に応えてくれる話はあまりなかった。途中からそういう本じゃないと気づいて割りきって読めたのでまあまあ楽しめたけど。この本を楽しむには本の「内容」ではなく「本という存在そのもの」を好きである必要がある。そうでない人は「わざわざ架空の書物の書評なんて回りくどい形式で書くんじゃなくて、そのアイディア活かして自分で実際に本書けばいいじゃん(書く実力はあるんだから)」と思ってしまう。僕はちょっとそう思った。
    • 「ギガメシュ」「とどのつまりは何も無し」「てめえ」とかのメタ書物?書物の書評はあんまり楽しめなかった。ウエケンとか唐沢なをきとかの物量ギャグ・パロディギャグを長々見せられる感じ。読んでる途中で飽きる。ていうかけっこう物量で押す話が多かったような…
    • 「我は僕ならずや」はそのまんまイーガンの「順列都市」のオートヴァースですね。メモリーの容量的な問題から定期的に住民を間引かないといけないという設定が泣ける。
    • 6点くらいかね。書評っていうかあらすじじゃないのこれ?っていう書評がけっこう多かった。
    • 次はクリス・ボイス「キャッチワールド」で。法華経信徒が宇宙に行って悪魔を召喚するぜ!