読んだ本×2冊

  • ジョン・クロウリー『エンジン・サマー』(472p)
    • 〜P472。読了。
    • ドクター・ブーツのあたりは何を解っていないのかが解らない、さらに言えばこの物語はどこまで解ることが可能な作りになっているのかまで解らないくらいに手探りだったけど、最後まで読んでなんとなく再読の道筋をつけることは出来た。叙述トリック系のいわゆる文系SFなので、ジーン・ウルフとか好きな人におすすめ。ウルフよりは読みやすいと思う。
    • ワンスアデイvsブラウンアイズ問題。俺に言わせるとマジでどっちでもいいね! 自分はそもそも活字のヒロインに惹かれた覚えがあまりないのでヒロインがどうとか言われてもなかなか興味がわかない。というより、活字のヒロインになんか言うときはたいてい罵倒である気がするなあ。
    • 読書メーターの自分のページを参考にして頑張って好きなヒロインを挙げれば、りすか(西尾維新新本格魔法少女りすか』)、アリア(ジョージ・R・R・マーティン氷と炎の歌》シリーズ)、アリス(コニー・ウィリス『リメイク』)あたり。これですらかなり無理やり感があるセレクション。3人の共通点を無理やり挙げると「芯の強さ」とか? でもそれが決定的なファクターになってるわけじゃない。アリスが多分一番で、その決め手は主人公の思いが届かなかったほろ苦さ。それは物語の魅力でありヒロイン自体の魅力ではないけど、物語によって自分の印象には強く残っているのでアリスが一番ということにした。よしこれからはそう答えることにしよう。コニー・ウィリス作品の女性キャラはその他の作品でもおしなべて魅力的だと思う。長門は活字以外の影響を無視できないのでパスだ。
    • あと、《ダーク》と《ライト》の意味が上手く取れてない。晴雨計がらみの描写も理解不十分。でも再読したらわかると思う。
    • 7,8点。8点以上と言い切れるほど読み込めてない。
    • 次に読むのはミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』(399p)。存在が軽くて怖くて夜も眠れません。
  • ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』(399p)
    • 〜P77
    • 序盤だけどかなり面白い。書かれていることの文学的な意味付けがきちんと示されているので、きちんとその辺を読み解いていけばすらすら読める。