読んだ本×4冊
- 舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』(452p)
- 〜P452。読了。
- これだけめちゃくちゃな事をしておきながらお話として成立させる事のできる舞城王太郎の力がすごい。
- 舞城王太郎の力を発揮するのに適した題材だとは思ったけど、個人的にはもっと小さなスケールの中での話を読みたかった。話のスケールが大きくなることにより「すげーなー」という気持ちももちろん生まれたが、「ついてけないっすよ舞城さん」という気持ちも同じくらいに生まれた。もちろん舞城がすごいのはまぎれもない事実で子供が世界の宝なのもまぎれもない事実。7点に近い7,8点。
- 次に読むのは中上健次『枯木灘』か、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』か、ダン・シモンズ『ハイペリオン』。でもその前にSFマガジン4月号。
- 本の雑誌 3月号(127p)
- 〜P127。読了。
- 読みたくなったのは
- コーマック・マッカーシー『ブラッド・メリディアン』
- 新井素子『もいちどあなたにあいたいな』
- 太朗想史郎『トギオ』
- 中山七里『さよならドビュッシー』
- 佐々木敦『文学拡張マニュアル ゼロ年代を超えるためのブックガイド』
- ウィリアム・H・クロッパー『物理学天才列伝』上下巻
- 松尾スズキ『老人賭博』
- 垂水雄二『悩ましい翻訳語』
- あたり。
- 福島正実『未踏の時代 日本SFを築いた男の回想録』(320p)
- 〜P320。読了。
- S-Fマガジン初代編集長・福島正実の回想録。冒頭から最後まで、甘い部分がほとんどなくて、つらかった事や大変だった事やケンカした事がメインコンテンツという大変な本。「日本SFの今の発展があるのは黎明期における福島正実の働きがあってのこと」みたいな昔っから言われてることに、いまいち実感が持てなかったけど、この本を読んでその事実に多少なりとも実感が持てるようになった。
- 文章から人柄が伝わってくる。というより読んでて行動が読めてくるw お、これはケンカ吹っかけるぞ、と思ったときに必ずケンカ売っていってくれて素晴らしい。ケンカをする度に「SF全体の発展が〜」みたいな感じで理屈をつけてるけど、単純にこの人自体が喧嘩っ早いというのは大いにあったと思う。
- 7点。必修教科書。
- SFが読みたい! 2010年度版(191p)
- 〜P80くらい