読んだ本×3冊

  • 伊藤計劃虐殺器官』(414p)
    • 〜P414。読了。
    • これはすごい。読んだことのある日本人の小説で1,2番目にすごい。日本人のSFだと1番目にすごい。うかつに感想を書きたくない感じ。うかつに感想を書きたくないので思ったことを少し書く。
    • 近い将来も軍事面・経済面でアメリカの一人勝ちが続いている、というのが作品の前提としてあって、それは(少なくとも発表当時の)読者にとってすごくリアリティのあることなんだけど、そのリアリティが10年20年後の読者にも同じ形で伝わるかには不安がある。特に経済面の覇権に関しては。ただし、そのことによって作品の質が貶められるという訳ではなくて、『1984年』や『2001年宇宙の旅』が作品の年を過ぎても参照されるに足る作品であるのと同じようにずっと価値を持ち続ける作品ではある。という前置きがあった上で、この作品を巡っては近い将来ジェネレーション・ギャップフルなやり取りがなされる気がするなあと。「この小説ぜんぜんリアリティがないんですけど。持ち上げられ過ぎじゃないですか?」「うるさい少子化世代死ね」的な。
    • 人工筋肉が泳ぐシーン。押井作品で魂無きものに魂を感じるあの感覚を感じた。
    • この人が描いた「9.11以降の世界」が今後更新されず止まったままであることが今後のSFに与える影響は大きい。
    • 9,10点。しばらく寝かせて読み返したい。とりあえず3/25に出るメタルギアの文庫が楽しみ。ていうかメタルギアの企画を持っていった人の慧眼が凄まじい。
    • 次に読むのは東浩紀クォンタム・ファミリーズ』(372p)。作品に関する全ての情報を忘れてから読みたかったけど、そんなことできそうにないし今読まないとどんどん旬じゃなくなっていきそうなので今読む。
  • 本の雑誌 3月号(127p)
    • 〜P56くらい
  • 東浩紀クォンタム・ファミリーズ』(372p)
    • 〜P14