読んだ本×2冊

  • デイヴィッド・ロッジ『小説の技巧』(333p)
    • 〜P333。読了。
    • 8点。つまり小説を「巧く」読むっていうのは、そこに込められた技巧を(言語化できないまでも)認識し味わうことなんだよな。引用されている文も始めにプレーンな状態で読むと良さがよく分からないんだけど、ロッジさんの解説を読んだあとだとその巧さがよく分かって小説を読むのが巧くなった気がするのが素晴らしい。これを何度も精読するときっと小説を読むのが上手くなると思う。
    • 誰か同じコンセプトで『漫画の技巧』とか書いてくれないかね。TMRでは漫画を「読める」「読めない」という言い方をするけど、「作者が作品に込めた意図・技巧に気付ける」という能力は、「読める」という言葉の指していることの一つだと思う。『夕凪の街 桜の国』を「イデオロギー」を理由で酷評する人が漫画を読めてないと言われるのはそういうこと。イデオロギーはいいけど、それとは別に技巧に気付きましょうよ、ということ。漫画はその点小説よりも甘く見られているので、啓蒙の書があってほしい。
    • 次に読むのは寝かせに寝かせたS-Fマガジン2月号!
  • S-Fマガジン 2月号(536p)
    • 〜P68