読んだ本×2冊

  • H・G・ウエルズ『モロー博士の島』(297p)
    • 〜297p。読了。
    • THE ISLAND OF DR. MOREAUが9点で,AND OTHER STORIESが4〜7点くらい。まとめて8点。
    • 『デス博士の島その他の短編』の予習としてしか認識してなかったけど、表題作は思いのほか素晴らしくて終止引き込まれながら読了した。科学小説のはしりなのに、単純な科学礼讃に終わっていない。科学技術の発展がディストピアをもたらすという認識の鋭さは余裕で現代でも通じる。SFの始祖が科学のダークサイドを描いているという事実が、SFが現在のようなジャンルとして根付いていることの根幹にあるのは間違いない。サイエンス面の裏づけはあいまいだが、その分時代時代の科学技術水準を想定して読むことができるような作りになっているのが巧い*1。時代を超えて読まれるべき名作。
    • その他の短編はまあ、ね。
    • 次に読むのはジーン・ウルフ『デス博士の島その他の短編』(413p)。
  • ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の短編』(413p)。
    • 〜22p

*1:そこまで考えられてるかというと多分考えられてはいない。まあ、結果オーライだとしてもかなり秀逸なサイエンスとフィクションのバランス感だと思う。