読んだ本×1冊
- ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
- 〜P310。読了。
- 7,8点。中盤までは「アメリカ人最悪! 訴訟大国ウンコ!」って感じで読んでたんだけど、読んでて気付かないうちに主人公が幸せになれててプロットの上手さを感じた。主人公はいつごろからこういう風に逆転するルートに自分が乗ってることを確信し始めたんだろう? 話を動かすSFネタはタイムスリップ+コールドスリープとオーソドックスなものなのにこういう話が作れるというのが巨匠たるゆえんですね。
- 夏だから読み始めたけど夏関係なかった! どちらかというと夏が恋しくなってる寒い時期に読むべき本。
- 子どもと猫が好きになる、といった感じで褒められてたけど、そうでもないかな。そもそも子どもと猫を好きになりたかったわけではないけど。でもリッキィは素晴らしいです。ロリコン歓喜。
- 似た話→『犬は勘定に入れません』…猫+時間軸を行ったり来たりってところ。あと「時間というものは自律的にその形を保とうとする性質があるので、タイムパラドックスというものは発生しえない」という仮定に基づいて話がつくられているところ。タイムパラドックスに関しては、『犬は〜』の方がよく考察されていた。というより『夏への扉』はかなりタイムパラドックスに関して無頓着だったのが印象的。
- 次に読むのは借り物の西尾維新『化物語』上巻です。同時に西尾維新を5冊貸してもらったので2週間以内くらいで5冊全て読み終わりたい。