読んだ漫画×2本
- 庄司創「三文未来の家庭訪問」
- 2月25日発売のアフタの付録の四季賞ポータブルに載ってた漫画があまりに素晴らしいので感想。
- まず、家庭訪問員という職業、WOLVES・彼方建設などの共同生活組織の発達などの各種設定が魅力的。かつ、各々の設定が独立して存在している訳ではなく、きちんと52年後の社会*1のシステムを想像した上で、その一部の発露として描かれているのが素晴らしい。例えば、共同生活組織が発達したのも、AIが発達しまくって労働力の必要性が低くなり生活に困る人間が増えたという背景を考えた上での設定だったり。
- 漫画としても見せ方がうまい。主人公の好きな娘の夢のシーンは、日常のシーンから継ぎ目なく進むことで悪夢の不条理な怖さを上手く表現できていたと思う。好きな娘の母親との議論のシーンも上手い。
- 萩尾望都の選評には100%同意。完成度が恐ろしく高い。この人の経歴が知りたい。絶対になにかしらの形でこの人の作品は世に出ている。みんなタイトルはよく考えようよ!というのも同意。このタイトルはグッと来ないというのもあるけど、これだけ高いレベルで設定できている未来を「三文未来」と称するのは謙遜しすぎにも程がある。
- 9点、−1点は短編だから。シノザキさんあたりは絶対好きだと思う。感想聞きたい。
- 東村アキコ『ひまわり!健一レジェンド』10巻
- 誰もが同じことを言うけどウィング関先生が出てきてからは面白さうなぎ登りですね。この巻だけなら8点以上