読んだ本×1冊
- 最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』
- 僕も中学生のころ図書室にある文庫本を読み漁った口ですが、カバー折り返しの白髪のおじいさんが、どういうことを思いながら書いてきたのかわかって感慨深かった。ショートショートは普通の小説よりも書くのが楽だと思っていた訳では決してないけど、「1001話と言わずもっと書けや〜」と思っていたのは確かで、そういう読者の期待が新一のプレッシャーになっていたと知って心が痛んだ。昔星新一が好きだった人は是非読んで欲しい。
- 星新一の人生にあまり興味がない人も、昭和実業界・日本SF黎明期の強キャラたちの生き様が熱いので読み飽きないと思う。
- 8点か9点。
- 次に読むのは村上春樹『1973年のピンボール』。P5〜P175。