「キャッチワールド」を読了

  • クリス・ボイス「キャッチワールド」
    • 法華経信徒が宇宙行って悪魔を召還!というのがこの小説の面白さの全てを物語っていてそれ以上でもそれ以下でもない。主人公が宇宙船の中では着流しだったり、幽霊チックな形で他の登場人物の前に現れる場面では意味なく甲冑に身を包んでいたり、過剰演出を楽しむ小説なんだけどほんっとうにそれだけ。まあそうなんだろうなーとは思っていたけれども心の隅ではそれ以上の何かを期待していたのだろうか。物足りないんじゃボケー。ちなみに召還した悪魔は驚くべきことにストーリー上全く必要がなかった。作者的には、人間を書く場合、合理的な部分だけではなくオカルティックな部分も書かないと完全ではない、という信念があった模様。
    • これ物語の辻褄あってなくない? 後半は特に文章として読みづらいので自分が間違った読みをしているのではないかと思ってしまうかもしれないが、おそらく間違っているのは僕ではなく作者だと思う。敵役が味方側の人物(仮にA)の精神を乗っ取ろうとする→主人公「Aの精神は単一の精神ではなくて俺達全員の精神の集合だから乗っ取ることは出来ない!」→敵「やられたー!」とか意味わからん。なんで複数人の精神だと乗っ取れないのか説明皆無。
    • 4点か3点。意味もなく悪魔を登場させる心意気を買って4点。ぶっちゃけこれ読むのは時間の無駄だった。
  • 次は最相葉月星新一 一〇〇一話をつくった人」を読みます。既に150ページくらい読んだ。登場人物多いけど、大事な人物にはこの人大事!って言ってくれる親切設計なのですらすら読める。