キリンジの新曲・星座を睫毛に引っかけて

いい歌だ。子を思う親の歌なので歌詞に直接ピンとくる訳ではないけど、歌詞から高樹の自分の子供を見る目のバランスの良さが伝わってきてすごく好感を持てる。
例えば、「色んな夢を見て隠しごとをしよう」っていう歌詞。普通、親の立場としては子供のことは知っておきたいですよね。それなのに「隠しごとをしよう」。普段からひねくれた歌詞を書く人だけど、小学校に上がる前の子供をそういう風に見れるのは人間ができてるなあと思う。こういうバランス感覚が歌詞の後ろにあるから自分の子供の歌なのに親バカっぽさが無い。だからといって決して冷めてる訳ではなくて、高樹の親としての愛情も伝わってくる。
親が子供のために作った歌なんて普通は恥ずかしくて聞けないけどこの歌は純粋に高樹の優しさに感動できる。高樹の子供が成長してから聞いても素直にいい歌だと思えるんじゃないかな。