2008-11-14 読んだ本 活字本 ロバート・シルヴァーバーグ『夜の翼』 P41〜P58 大江健三郎『万延元年のフットボール』 P322〜P340 何が面白いのか見極めるための再読なんだけど見極めれない。見極めれないなりにまとめると、万延元年の一揆と現代の暴動と現実世界の学生運動、主人公夫妻と弟と取り巻きの人間関係と現実世界の学生運動の構造、その他もろもろ、数々の要素をおそらく最も調和を感じさせる形でまとめあげていてすごい、ということになろうか。小説として奇をてらわず正攻法の作られ方をしながらも、注ぎ込まれた思考の数とそれをまとめた大江の才能がすごすぎて他をまったく寄せ付けない超絶完成度&情報量の小説になっている。どのタイミングでどの部分を読んでも(それまでの流れをきちんと覚えていれば)面白い。あと100ページかー。