観た映画×1本
- マイマイ新子と千年の魔法/片渕須直/2009年
- そのうち観ようと思ってたらどうやらそろそろ観れなくなるそうなのでだわさんとだわさんの友達と新宿ピカデリーで観る。朝早い回しかなくてキツい。
- 昭和の風俗や背景の描写、方言、平安時代の考証など細かいところはよくできていたと思うけど、悪者も乗り越えるべき点もなくてどうにもしっくりこない。結局単なる昭和ノスタルジー映画、あるいは子供時代ノスタルジー映画になっている気が。
- 話の力点の置き方がおかしい。おじいちゃんが死ぬのも引っ越すのも30秒でさらっと描写していてびっくりした。今思えば、映画でなくてテレビシリーズ向けのお話だったのかもしれない。映画にするならそのあたりは省くべきだよなあ。
- 6点。その後高田馬場に麻雀をしに行く。
- 追記:「やさしさ」がテーマの映画だったと思う。ただ、自分はこの映画の「やさしさ」が過剰なものに思えてしまって仕方がない。例えば貴伊子が金魚を殺してしまったときのほかの子供の反応。みんなで飼ってた金魚を殺しちゃったら普通なじられちゃうよね? 別にこれは特別に残酷なことではなくて、その程度のことを子供がやるのは極めて普通のことなはずなのに、この映画の子供たちはそれをしない。過剰にやさしい。自分はこういうところに、人間のダークサイドから目を背けているような都合のよさの臭いを嗅いでしまった。